「お客さん、困ります。マズかろうが美味しかろうが、食べたものの対価は当然支払ってもらわないと」
「レディ、それは違うな。マズいものにどうして支払う必要があるんだ?」
んんんんんん?
食い逃げ犯の声にきき覚えがあるような気がした。向こうの方の席ということと、フードをかぶっているので顔がわからない。
「というわけで、このまま失敬させてもらうよ」
「ですから、困ります。銅貨二枚、支払ってください。二人分も食べているんですよ。そもそも、マズかったらそんなに食べられるわけないでしょう?」
「人間、腹が減りすぎていたらマズすぎても食べれるんだよ」
なんてことなの。ずいぶんと理屈を言うのね。
っていうか、無銭飲食もあそこまでいったら救いようがないわよね。
「お嬢様。あの声、きいたことがあるんですけど」
「カルラ、あなたも?わたしもおなじことをかんがえていたの」
カルラと顔を見合わせてしまった。
男性の知り合いって、わたしにしろ彼女にしろそう多くはない。
「レディ、それは違うな。マズいものにどうして支払う必要があるんだ?」
んんんんんん?
食い逃げ犯の声にきき覚えがあるような気がした。向こうの方の席ということと、フードをかぶっているので顔がわからない。
「というわけで、このまま失敬させてもらうよ」
「ですから、困ります。銅貨二枚、支払ってください。二人分も食べているんですよ。そもそも、マズかったらそんなに食べられるわけないでしょう?」
「人間、腹が減りすぎていたらマズすぎても食べれるんだよ」
なんてことなの。ずいぶんと理屈を言うのね。
っていうか、無銭飲食もあそこまでいったら救いようがないわよね。
「お嬢様。あの声、きいたことがあるんですけど」
「カルラ、あなたも?わたしもおなじことをかんがえていたの」
カルラと顔を見合わせてしまった。
男性の知り合いって、わたしにしろ彼女にしろそう多くはない。