トーストにサラダ、目玉焼きにベーコン。ジャガイモのスープにサラダ、三種類のチーズまでついている。

 どれも最高に美味しかった。

 四人とも、じゃなかったロボの分も頼んだので、五人で一心不乱に食べた。

 そして、食後に紅茶を飲みながら、やっと落ち着いて話をしているというわけ。

「いや、ちょっと待ってくれ。カルラ、暗殺の方が「らしい」とかカッコいいとか、そんなことないと思うのだが……」
「殿下。やはり、こういうときは命を狙われ、脅かされるべきです。そうでないと、盛り上がりません。面白くありません。そうでしょう?ただ拉致されるだけとか脅されるだけだったら、子どもですら拍子抜けしてしまいます」
「クミ。きみは、どうしてもぼくを殺したいわけなの?」
「ええ」
「……」

 アレックスは、なぜかだまりこくってしまった。