浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~

「ロボ、どう?連中のにおいとか気配はない?」
「キュー」

 右肩上で、ミニモフモフがキョロキョロしている。

 可愛すぎるわ。全身、癒されていく気がする。

 これが魔獣なんですものね。ビッグモフモフとのギャップに、読者がキュンキュンくるのもまたあるあるよね。

「キュキュキュッ」

 ロボは、キョロキョロし終えると右肩上でまん丸くなった。

 どうやら、危険なことはなさそうね。

 街外れにさしかかった時点で、アレックスとわたしは馬からおりた。

 彼もわたしも、ひときわ高いところにいると目立ってしまう。

 それこそ、美男美女?って感じになるかもしれないし。

 って自分で言うなんて、わたしもお茶目だわ。