「そろそろ朝食は終わりにして、片付けさせていただきたいんです」

 カルラは、そう続けた。

 そういえば、太陽の位置が大分と高くなっているわね。

 かなり気温も上がっている。顔も体も汗まみれだわ。

 泳ぎに行きたいけれど、日中はマズいわよね。

 他人(ひと)の目があるんですもの。

「よしっ。カルラ、手伝うよ」
「アニバル様、お願します」

 カルラとアニバルは、仲良く簡易テーブル上の食器を集め始めた。

「さて、と。わたしも準備をしなきゃ」

 立ち上がると、両腕を思いっきり青空に伸ばした。

「準備?」

 アレックスが、こちらを見上げて尋ねた。