「きまってるでしょう。あなた、アニバル、ロボ、カルラとわたし」
「どうしてカルラときみが入るんだ?」
「アニバル。そんなこと、尋ねるまでもないでしょう?」
「おいおい、冗談は顔だけにしてくれよ」
「なんですって!」
「おっと、いまのは『言葉のあや』ってやつだ」
「わたしにすれば、いまのは暴言ってやつよ。失礼しちゃうわね。冗談じゃないわ。よくきいて。だって、わたしはすでに巻き込まれているでしょう?連中に絡まれ、アジトも、っていうか住んでいるところもバレている。あなたたちがここから去るだけでは、すまなくなっている。まぁ、あなたたちが去った後に連中がやって来て、カルラとわたしが監禁されるとしましょう。それから、連中はあなたたちに戻ってくるようにと使いを送る。そんな筋書きもあり得るわよね。それで、連中はあなたたちが現れるまでの間、手持無沙汰になるわけよ。そこでカルラとわたしに、あーんなことやこーんなことをするのよ」
「まぁ、なんて怖ろしい」

 カルラは、手で口をおさえた。