「カルラ。あなたって、ちょっと歪んでるじゃない?人間のそんな醜く穢れた話ばっかり読んで、面白いのかしらね?」
「これも時期なんですよ。不思議ですよね。もうすこし若いときにはさわやかな男女の恋とか、一生懸命に何かをがんばるとか、そういうのがよかったんです。あっ、それからスリリングな冒険物とか」
「それは言えてるわよね。書く方はともかく、読む方は時期や環境や自分の精神状態によってかわってくるから。ということは、書く方もかわるのかしらね?」
「もしかしたら、男女の濃厚なあーんなことやこーんなことの描写ばかりの話とか?」
「いやだわ、カルラ。恥ずかしいこと言わないで」
カルラの右肩を軽くたたき、ニヤッと笑ってしまった。
そこでやっと、男性三人がシラーッというかジトーッというか、とにかく居心地悪そうに黙りこくっていることに気がついた。
「なに?どうしたの?」
「どうされたのです?」
カルラと二人して尋ねてしまった。
「これも時期なんですよ。不思議ですよね。もうすこし若いときにはさわやかな男女の恋とか、一生懸命に何かをがんばるとか、そういうのがよかったんです。あっ、それからスリリングな冒険物とか」
「それは言えてるわよね。書く方はともかく、読む方は時期や環境や自分の精神状態によってかわってくるから。ということは、書く方もかわるのかしらね?」
「もしかしたら、男女の濃厚なあーんなことやこーんなことの描写ばかりの話とか?」
「いやだわ、カルラ。恥ずかしいこと言わないで」
カルラの右肩を軽くたたき、ニヤッと笑ってしまった。
そこでやっと、男性三人がシラーッというかジトーッというか、とにかく居心地悪そうに黙りこくっていることに気がついた。
「なに?どうしたの?」
「どうされたのです?」
カルラと二人して尋ねてしまった。