それこそ、彼を傷つけてしまう。
だから、これはついていい嘘よ。ええ。つかなきゃならないの。
「クククーーーー」
心の中で必死に言い訳を連ねているところに、ロボが変な鳴き方をした。
ハッと肩を見下ろすと、モフモフの中ににんまりと笑顔が見える。
ええっ?やはりこの子って、わたしの心の中がわかるの?
「ロボ、いい子ね。またクッキーね。ほら、食べてね」
手にしている本を膝の上に置き、その手でクッキーを数枚わしづかみにした。それをロボの笑顔に押しつけた。
(いいわね?これをあげるから、心の中をのぞかなかったことにしてよね)
眼力だけで、モフモフに圧力をかける。
数枚あったクッキーが消えた。
取引は成功ね。たぶん、だけど。
だから、これはついていい嘘よ。ええ。つかなきゃならないの。
「クククーーーー」
心の中で必死に言い訳を連ねているところに、ロボが変な鳴き方をした。
ハッと肩を見下ろすと、モフモフの中ににんまりと笑顔が見える。
ええっ?やはりこの子って、わたしの心の中がわかるの?
「ロボ、いい子ね。またクッキーね。ほら、食べてね」
手にしている本を膝の上に置き、その手でクッキーを数枚わしづかみにした。それをロボの笑顔に押しつけた。
(いいわね?これをあげるから、心の中をのぞかなかったことにしてよね)
眼力だけで、モフモフに圧力をかける。
数枚あったクッキーが消えた。
取引は成功ね。たぶん、だけど。

