魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 さっきまでいたはずの鈴蘭がいなくなった部屋。


 途端に冷たく、価値のない場所に思えた。


 鈴、蘭……。


 まさか……ここから飛び降りた?


 血の気が引いて、全身の体温が下がった。


 急いで下を見るが、鈴蘭の姿はない。


 ……窓から……連れ去られたの、か……。


 こうなることは……想像ができたはずだ。


 わかっていたのに……こうなってしまったのは、すべて俺に責任がある。


 鈴蘭が完全に俺を認識できていないと、認められなかった俺の弱さが原因だ。


 鈴蘭は今……白神といるのか。


 白神を、俺だと思って……そのまま……契約を結ばれたら……。


 記憶が戻ったとしても、もう……俺のもとには帰ってきてくれないかもしれない。