さっきまで、寝室にいたのに……今は、見知らぬ部屋にいた。


 あっ……!


「夜明さん……!」


 目の前には、久しぶりに見る夜明さんの姿。


 痛みを知らないような、長く綺麗な白髪。


 ほくろもひとつもない真っ白な肌。私を見つめる……髪と同じ白い瞳。


「鈴蘭……ようやく会えたな……!」


 夜明さんも嬉しそうに微笑んでくれて、ぐっと込み上げてくるものがあった。


 よかった……夜明さん、無事だった……。


 もしかしたら……ひどい目に遭っているんじゃないかって、心配だったから……本当によかったっ……。


 夜明さんの姿は健康的で、怪我をしているようにも見えなかった。


 ほっと、安堵の息を吐く。