魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 どうしよう……よく考えてみれば、逃げ場なんてなかった……。


 窓から顔を出しながら、自分が置かれた状況に改めて気づいた。


 ごめんなさい、夜明さん……。


「……鈴蘭!」


 ……え?


 この、声は……夜明さん……!


 はっきりと聞こえたはずだけど、どこから聞こえたのかわからない。


 周りを見渡しても、夜明さんの姿はなかった。


 一体、どこから……。


「きゃっ……!」


 腕をつかまれて、窓の外のほうへと強く引っ張られる。


 ま、待って……! このままじゃ、落ちっ……。


「大丈夫だ」


 死を覚悟して目を瞑った時、再び聞こえた夜明さんの声。


 目を開けると……視界は一変していた。


 ここ、は……?