魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 そう言って出ていった彼の背中が、今にも泣きそうに見えた。


 ぎゅっと目を瞑って、邪念を払拭する。


 ……よし。


 チャンスは今しかない。


 ここから逃げて――夜明さんを探しにいこう。


 急いで立ち上がって、窓の外を見る。玄関から出るのは、絶対に不可能だ。


 部屋を出た瞬間に見つかってしまうだろうし……エレベーターに乗って、ラウンジを通らないと外に出られない。


 だから……ここから逃げるためには、窓から逃げるしかない。


 でも……。


 窓を開けて、下を見る。


 ここは寮の最上階。


 マンションでいえば……20階以上に相当すると思う。


 こんなところから落ちたらどうなるのか、誰だって想像できる。