魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

『鈴蘭、こいつは俺のことを陥れようとしている。他のやつらもだ。だから……他人の言葉に惑わされないでくれ。俺のことだけを信じてくれ……』


 言うのをためらったけど、夜明さんの言葉が私の背中を押してくれた。


「お願い、します……少しだけ、ひとりにしていただけませんか……?」


 そう伝えると、さっきまで嬉しそうだったフードさんの表情が……悲しそうに歪んだ。


 痛い……。


 頭痛なんかと比にならないくらい。


 胸が……痛い……。


「……わかった。ただし、10分だけにしてくれ」


 これで、いいんだ……。


 私は……夜明さんが好きで……夜明さんの味方でいたい……。


 だから……ごめん、なさい。


「10分後に戻ってくる」