魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

「ああ。本当はスズランを用意したかったんだが、時期が過ぎたからな……お前に似合いそうな花だと思って……これを」


 フードさんは1輪手にとって、私に差しだしてくれた。


 少しの濁りもない、純白のバラ。


「綺麗……」


 こんなに綺麗な白いバラ、初めて見た……。


「……よかった。久しぶりに……笑顔を見せてくれたな」


 え……?


 私……笑って、た……?


 いつの間に口もとがゆるんでいたのか、自分でも気づかなかった。


 フードさんは、私を見ながら幸せそうに微笑んだ。


「お前には……笑っていてほしい」


「…………」


 そのセリフ……。


 よく、夜明さんも私に言ってくれた気がする……。