魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 ただ……どうしてか、この人が嘘をついているようにも思えなくて、知れば知るほどフードさんのことがわからなくなっていた。


 それに……。
『フードさんでいい』


 この呼び方……聞き覚えがあった。


 私は誰かのことを、そう呼んでいたような……。


「……っ」


 思い出そうとした時、また頭痛に襲われた。


「鈴蘭? ……痛いのか?」


 すぐに私の頭に手を添えて、いつものように痛みをとってくれたフードさん。


 この人は……私をここに閉じ込めている人。


 なのに……どうしていつも、助けてくれるんだろう。


「どうだ……? 治ったか? まだ痛むか……?」


 こんな、心配でたまらないって瞳で……私のことを見てくれるんだろう……。