魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 こんな状況で、何を言っているんだと思われるかもしれないが……その呼び方が、あまりによそよそしくて辛かった。


 いつも、まるで知らないやつを見るように俺を見る鈴蘭。


 せめて……名前で、呼ばれたい。


「俺は……夜明という」


「…………」


 俺を見ながら、困ったように眉の両端を下げた鈴蘭。


 そんな顔をさせたいわけでは、なかったんだが……。


 そう思った時、あることを思い出した。


「……フードさんでいい」


「え?」


「お前は一時期、俺のことをそう呼んでいた」


 まるで、過去に戻るみたいだが……認識されない呼び方よりも、そっちのほうが断然マシだった。