魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 鈴蘭には……笑っていてほしいと願っているのに、今その笑顔を奪っているのは俺自身だ。


 妖術をかけられた日から、鈴蘭はまともに休めていないかもしれない。


 こんな状況で、心も休まらないだろう。


 できるなら……鈴蘭が少しでも安心できる場所を作ってやりたい。


 監視するようなまねは、したくないが……白神が鈴蘭を狙っている以上、目を離すこともできない。


 結局こうすることしかできない自分が、情けなかった。


「あの……」


「ん?」


 珍しく声をかけてくれた鈴蘭に、驚くと同時に嬉しさが込み上げた。


「あのお花は……あなたが用意してくださったものですか……?」


 ああ……あれか。


 部屋の隅のテーブルに置かれた花瓶。