妖術を解くのは魔族でさえ困難で、普通の人間にはとうてい不可能だ。
思い出してくれと願ってはいても、望みがないこともわかっている。
今日もいつものように、鈴蘭の部屋へと足を運ぶ。
「……入るぞ」
入ってきた俺を見て、鈴蘭はあからさまに緊張した顔つきになった。
警戒態勢に入ったのがわかる。
『夜明さん……』
あの契約のせいで、鈴蘭が“俺”に助けを求めるたびに、心の中の叫びが伝わってきた。
俺が近づくたびに、俺に助けを求める鈴蘭。頭がおかしくなりそうだった。
「おはよう。今日はよく眠れたか……?」
俺の問いかけに、鈴蘭はこくりと首を縦に振った。
「は、はい」
怯えている姿を見ると、そのたびに胸が痛む。
思い出してくれと願ってはいても、望みがないこともわかっている。
今日もいつものように、鈴蘭の部屋へと足を運ぶ。
「……入るぞ」
入ってきた俺を見て、鈴蘭はあからさまに緊張した顔つきになった。
警戒態勢に入ったのがわかる。
『夜明さん……』
あの契約のせいで、鈴蘭が“俺”に助けを求めるたびに、心の中の叫びが伝わってきた。
俺が近づくたびに、俺に助けを求める鈴蘭。頭がおかしくなりそうだった。
「おはよう。今日はよく眠れたか……?」
俺の問いかけに、鈴蘭はこくりと首を縦に振った。
「は、はい」
怯えている姿を見ると、そのたびに胸が痛む。

