魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 だから、私だけが夜明さんを、認識できていない……?


 本当に、そうなの……?


 もしかしたら……誰かが、夜明さんを陥れようとしてるんじゃ、ないのかな……。


 それで、みんな夜明さんのことがわからなくなってるんじゃ……。


 そう思うと、不安で胸がいっぱいになる。
『無理はするな。今日は安静にしていろ』


 さっきの夜明さんは……いつも通りだった。


 いつも通りじゃないのは……みんなのほうに、見えてしまう……。


 とにかく……一度夜明さんに会いたい。


 夜明さんの口から真実を聞くまでは……何も信じられない……。


 それに、ルイスさんを夜明さんだと思うなんて……そんなこと、考えられない。