魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 これで、鈴蘭を迎え入れる用意は万全だ。


 あとは……鈴蘭がなんとかあの部屋から抜けだしてくれるのを、待つしかない。


 あの寮には黒闇神の結界が張られているため、どうやったって立ち入ることはできない。


 多分、今生きている魔族の中で、あいつの結界を破れる人間はいないだろう。


 鈴蘭が、部屋から出てさえくれれば……ワープの能力を持っているやつの力を借りて、あの場所から引きずりだせる。


「ふっ……」


 今頃黒闇神は、怒り狂って俺への憎悪を募らせているだろうな。


 あれだけバカにしていた俺に……いや、相手にもしていなかった俺に……最愛の女を奪われる気分はどうだ。


 恨むのは勝手だが、元々鈴蘭は俺の女だったんだ。恨まれる筋合いもない。