魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

『別に何も小細工はないわ。お姉ちゃん電話してって書いてあたしの電話番号を載せるの。電話がかかってきたら、誰にも言わずにブランに助けにきて~って泣きついてやるわ。ブランに入ったところを……捕まえたらこっちのものよ』


 安っぽい作戦だ……。


 だが、鈴蘭なら星蘭の言っている通りに動くだろう。


 あいつはきっと、妹思いの優しい姉だ……妹である星蘭を、見捨てはしないはず。
『あたしはあいつを不幸にして、黒闇神夜明を手に入れる。あんたは鈴蘭を手に入れる……最高の作戦でしょ?』


 欠陥だらけの作戦だが……可能性は五分五分か。


 この作戦に……乗らないという選択肢はなかった。


 鈴蘭が手に入るのなら……どんなリスクでも背負ってみせる。