魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 さっき司空さんには怖い顔をしていたのに……今私に向けられている顔は、別人かと思うくらい優しかったから。


「……俺が、怖いか?」


「……いえ……」


 不思議と……怖くはない、かもしれない……。


 夜明さんを名乗る、得体の知れない人だということは変わりないのに……。


 恐る恐る、その人のほうへ視線を上げる。


 真っ赤な瞳と、視線がぶつかった。


 見たこともないような、常人離れしたバラのような赤色の瞳。


 どうして……そんな優しい眼差しで、私を見ているんだろう。


 それに……。


 ないはずの記憶が、脳裏によぎった気がした。


 私はこの瞳に……見つめられたことがある……?


「……っ」


 また、頭痛……っ。