魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

「……手荒なことをして悪かった」


 何を言われるんだろうと身構えた私に届いた第一声は、まるで気遣うようなセリフ。


「……い、いえ……」


 この人が何を考えているのか……全くわからない……。


「あいつも、悪気はないんだ。ただ、鈴蘭のことを心配しているだけで……」


 そう言いかけて、ハッとした表情になった後……その人は困ったように笑った。


「……いや、あいつのことは、お前もわかっているな」


 忘れたのは自分のことだけだったかと、言われたような気分になる。


 一瞬……本当にこの人が夜明さんで、私が忘れてしまっているだけなんじゃないかと、思いそうになった。