結局、夜明さんのゆくえはわからないまま……一旦寝室に戻るように言われてしまった。


 一刻も早く……夜明さんに、会いたいのに……。


 付き添ってくれた美虎ちゃんと、寝室に入る。


「……うわ……メルヘンな部屋……」


 ベッドの上のぬいぐるみたちを見て、顔をしかめた美虎ちゃん。


「夜明さんが、用意してくれたの」


「……そっか……」


 私の言葉に、美虎ちゃんは困ったように眉を下げた。


 まるで……なんて言っていいか、わからないような表情。


「鈴蘭、横になって休んで……」