「白神が鈴蘭様を奪う機会を見計らっているはずです。一瞬も目を離さないように」
竜牙くんがここまで釘を刺すのには、理由があった。
「あいつは……曲がりなりにも、“妖精族”です」
ここにいる全員、白神よりも能力自体は優れていると思う。
「とにかく、鈴蘭様をあいつに近づけてはいけません」
ただ……妖精族は、やっかいすぎる。
「鈴蘭様の記憶を錯乱させたのはきっと……“妖精の契約”を結ぶためでしょう」
「……二度と解除できない、あの契約ですか」
ずっと黙っていた雪兎が、口を開いた。
その声は少しだけ震えていて、雪兎も相当動揺していることに気づく。
「はい……妖精族が悪魔族の次に優れていると言われている要因です」
竜牙くんがここまで釘を刺すのには、理由があった。
「あいつは……曲がりなりにも、“妖精族”です」
ここにいる全員、白神よりも能力自体は優れていると思う。
「とにかく、鈴蘭様をあいつに近づけてはいけません」
ただ……妖精族は、やっかいすぎる。
「鈴蘭様の記憶を錯乱させたのはきっと……“妖精の契約”を結ぶためでしょう」
「……二度と解除できない、あの契約ですか」
ずっと黙っていた雪兎が、口を開いた。
その声は少しだけ震えていて、雪兎も相当動揺していることに気づく。
「はい……妖精族が悪魔族の次に優れていると言われている要因です」

