美虎も加わって……ますます賑やかになって……。
――鈴ちゃんがいなくなったら、俺たちはどうなってしまうんだろう。
……そんなこと、考えたくもないな。
「今、美虎さんにもお伝えしましたが……」
沈黙を破るように、口を開いたのは竜牙くんだった。
美虎に伝えたって……ああ、さっき美虎のほうを見ていたのは、心の中でコンタクトをとっていたのかもしれない。
「一応、鈴蘭様につけられていたGPSはすべて取り除きましたが、他にも何か妖術や能力をかけられている可能性もあります」
GPS……か。こんなに簡単に見つかるなんて、白神も見つかることを前提でつけたのかもしれない。

