魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~



 美虎も加わって……ますます賑やかになって……。


 ――鈴ちゃんがいなくなったら、俺たちはどうなってしまうんだろう。


 ……そんなこと、考えたくもないな。


「今、美虎さんにもお伝えしましたが……」


 沈黙を破るように、口を開いたのは竜牙くんだった。


 美虎に伝えたって……ああ、さっき美虎のほうを見ていたのは、心の中でコンタクトをとっていたのかもしれない。


「一応、鈴蘭様につけられていたGPSはすべて取り除きましたが、他にも何か妖術や能力をかけられている可能性もあります」


 GPS……か。こんなに簡単に見つかるなんて、白神も見つかることを前提でつけたのかもしれない。