魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 変に怯えさせて、俺たちまで鈴ちゃんの信用を失ったら、鈴ちゃんが逃げだしてしまう可能性が、ますます高まってしまう。


「……違います、怖がらせたいわけではなく……すみません、言い方がきつかったですね」


 さすがに竜牙くんも反省したのか、すぐに謝罪をした。


「鈴蘭が一番動揺してる……あんたの感情を、押しつけないで……」


 美虎が、鈴ちゃんの肩にそっと手を置いた。


「とにかく、鈴蘭は一旦寝室で休ませる……」


 今は美虎に任せるのが、一番安心かもしれない……。


「お願いします。……絶対に、目を離さないようにしてください」


 夜明も何も言わず、ただただ心配そうに鈴ちゃんを見ていた。