魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 目を開けると、訝しげに私を見ている夜明さんがいた。


 今の声……夜明さんには、聞こえてない……?


 やっぱり――この人は、夜明さんじゃ、ないっ……て。


「しっかりしてくれ。契約の途中だぞ?」


 いつだって私のペースで、私に合わせてくれる夜明さんは……絶対に、そんなことは言わない。


 そうだ……この人は……。


「鈴蘭、お前を愛しているんだ。……今は俺のことだけを考えてくれ」


 さっきまでどうしようもなかった痛みが、少しだけマシになった。


「私も……。私が……本当に愛しているのは……」


 顔を上げると、透き通るような白い瞳と視線がぶつかった。


「夜明さん、です……」


「ああ……そうだ、お前は俺を……」


「違います」