魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~



「鈴蘭、俺の目を見るんだ」


 言われるがまま、夜明さんの目を見つめた。


「それでは……契約者は、主人への愛を誓いますか」


 契約者……私だ。


「鈴蘭、返事をすればいい」


 こくりと頷いてから、返事をするために口を開ける。


 あれ……?


 “はい”と言うだけなのに、体が固まった。


 異常を訴えるように、指先が震え始める。


 まるで、返事をすることを拒絶するように。


「……っ!」


 夜明さんが、弾き飛ばされるように一歩後ずさった。


「失敗……? なぜだ……」


 え……? 失敗、したの?


 どうして、だろう……。


「……っ」


 頭が、痛い……。


 今までで一番の頭痛に襲われて、その場にしゃがみ込んだ。