魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 他の部屋と違って、少し薄暗いその部屋には……妖精の形をしたインテリアがいくつも置かれていた。


 小さいものから、私よりも大きなものまで……あまりにリアルな石像もあり、萎縮してしまう。


 そして部屋の奥には、白い布で顔を隠したひとりの男性と、その前には銀色の器が置かれている。


「鈴蘭、こっちだ」


 夜明さんに手を引かれながら、その男性の前に来た。


 何かの儀式みたい……。


 小さな部屋には、私と夜明さんと、数人のお手伝いさんたちがいた。


「それでは、契約の儀を始めます」


 そのひと言で、空気がひりついたのがわかった。


 契約って、もっと簡易的なものだと思っていた……。


「契約者より、血の献呈を行ってください」