魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 でも、鈴蘭様は夜明の婚約者で、私は夜明の従者。身分違いにも程がある。


 それに、私は夜明の恋を応援したい。その気持ちに嘘はない。


 だから……鈴蘭様に引き寄せられる心を、必死に制御していた。


 そして気づいたんだ。心は……コントロールできるようなものじゃないのだと。


「この気持ちを、本人に伝えるつもりはないし、もちろん生涯隠し通すよ。夜明から鈴ちゃんを奪おうとも、奪えるとも思ってない」


 そう、か……。


 内心ほっとした。百虎と夜明が争う姿なんて、見たくはない。


 想像しただけで地獄絵図だ。それに何より、鈴蘭様が悲しむ。


 彼女には……笑っていてほしい。


「隣じゃなくてもいい。そばにいて笑ってくれたら、もうそれだけでいい」