魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

「それに、鈴ちゃんが必死に逃げようとしてたのって、夜明に会いたいからでしょ? それだけ……夜明のことが好きだって証明だよね」


 百虎の言う通りだ。


 私たちが何度説得しても、鈴蘭様はあくまで自分の中の“夜明”を信じていた。


 鈴蘭様にとっても……夜明は絶対的な存在だったんだろう。


「あんなに想われてて……正直、羨ましいと思った」


 ……え?


 百虎……?


「鈴蘭ちゃんといるとさ……大事にされてんだなぁって感じるんだよね」


 悲しそうな声色に、驚いて百虎のほうを見る。


「ああいうのってさ……」


 遠い方向を見ながら口を開いた百虎が、何かを羨んでいるように見えた。


「ずるい、よね。本人に他意がなくても」


 何が、言いたいんだ?