魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

「竜牙くん、わかってないけど……お前だって相当頭に血が上ってる。冷静になれ」


 私、が……?


 ……そうか。


 百虎に言われて、初めて気づいた。


 夜明と同じくらい、自分も平静を保てていなかったことに。


「夜明、お前が今することは、鈴ちゃんがいなくなったって絶望して、暴れること?」


 私の肩から手を退けて、百虎が夜明のほうを見た。


 いつもとは違う口調と声色。


 百虎が怒っているところなんて、初めて見る。


「しっかりしろよ」


 低い声に、私も少し冷静になった。


「鈴ちゃんを救う。目的はそれだけだ。見失うな」


 ……本当だ。


 鈴蘭様を奪われたという、白神への怒りで……我を見失っていた。


 夜明も、私も……。