魔王子さま、ご執心!④ ~一途な魔王子さまは永遠の愛を誓う~

 でも、これも少しの辛抱だ。


 契約さえ結べば……妖術を解いたとしても、鈴蘭の心は俺に向いたまま。


 呼び方も、記憶を改ざんすればどうにでもなる。契約後は、鈴蘭は俺の言いなりになるため……操ればいい。


 鈴蘭に嫌なことをしたり、無理強いするつもりはないが、これは俺たちのこれからのために、必要なことだ。


「起こしてしまったな。すまない」


「いえ……」


 ゆっくりと目を開けた鈴蘭が、くしゃっと顔を綻ばせた。


「ふふっ」


 まだ眠たいのか、目もとが垂れ下がっていて、見ているだけで口もとがゆるんでしまう。


「ん? どうした?」


「こうして夜明さんと朝を迎えられるのが、嬉しくて……」


 なんて、愛らしいんだろう……。