「俺たちで見つけるしかない」


 みんな……不安そうな顔してるな……。


 俺だって、本当は怖いよ。このまま鈴ちゃんが戻ってこなかったらどうしようって……不安でたまらない。


 だけど、こういう時こそ俺がいつも通りでいないと。


「大丈夫、俺たちは最強でしょ?」


 笑顔でそう言えば、雪兎が静かに息を吐いた。


「……ああ。そうだな」


 さっきまで不安で揺れていた瞳が、今はまっすぐ俺を見ている。


「あいつを取り戻せるなら、俺は命だって差しだすよ」


 その言葉が、大袈裟だとは思わなかった。


「妖術使いも、探さないと……」


 竜牙くんも、いつもの冷静さを取り戻したみたいだ。


「その件については、あたしが適任だと思う」