【side 百虎】


 その悲報を聞いて、俺はすぐに夜明の寮の部屋へと向かった。


「鈴ちゃんがいなくなったって、ほんと……!?」


 中に入ると、すでに雪兎と美虎の姿もあった。


 力なく下を向いて座っている夜明と、立ち尽くしている竜牙くんもいて……この場にいないのは、鈴ちゃんだけだった。


「俺たちも……今来た、ところで……」