目が覚めると、寮の部屋にいた。


 もう何度もここで朝を迎えた記憶があって、最近は夜明さんとも一緒に寝るようになった寝室。


 どうして、ここに……。


 体を起こしながら、ここに来るまでのことを思い出す。


 確か、夜明さんと一緒にいた時に、夜明さんを名乗る人が現れて……その人と目が合った時に……意識が途絶えた気がする。


 それ以降の記憶はなく、自分の身に何が起こっているのかわからなかった。


 とりあえず、立ち上がって部屋を出る。


 リビングに行けば……夜明さんがいるかもしれない。


 うん、きっとそうだ。ここは、夜明さんのお家なんだから……。


 部屋を出て、長い廊下を進む。


「今すぐそいつを探しだせ……!!︎」