朝、マミは信長にぎゅっと抱きしめられて目が覚めた。

えっ、信長様?

ゆっくりと昨夜のことが脳裏に浮かんできた。

そうだ、私、信長様に抱かれたんだ。

どうしよう、気持ち良すぎて乱れてしまった。

戦国時代の武将と身体を重ねてしまった。

だって、織田信長の歴史の中に私はいないんだもん。

夢かな。

自分の頬をつねってみる。

痛い。

夢じゃない。

マミは信長の腕から抜け出し慌てて逃げ出した。

天守閣を出て自分の部屋に戻ろうとした時、後ろから声をかけられた。

「マミ、こんなに早くどうしたのだ」

恐る恐る振り向くと、そこには秀吉が立っていた。

「おい、その格好はどうしたのだ」

えっ?

秀吉に言われて、マミは自分の姿をまじまじと見た。