「……足りない」 「え?」 「今まで我慢しすぎたから、これでも足りない」 「ええっ!?」 ライオネル様はわたくしをきつく抱きしめて、その熱い想いをこぼした。 「本当は侯爵家の屋敷に連れ込んで、朝から晩まで、いや、もう二十四時間ずっと一緒にいたいんだ。そして他の奴らなんて瞳に入らないように、僕だけ見ていてほしい」 「わたくしはライオネル様しか見てませんわ」 そんなにわたくしを想っていてくれたのかと、歓喜に包まれた。