ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「だ、大丈夫ですよ。
 そんなことないですよ。

 ほら、女は昔の男のことなんて、すぐに忘れるって言うじゃないですか」
と来斗は慌ててフォローを入れる。

「子どももいるのにか」

「子どもは覚えてても、男のことは忘れますよ」

「……子までなした男に対して、それなら。
 植え込み壊した程度の俺のことなんて。

 二、三日行かなかったら、すぐに忘れるんだろうな」

 社長っ。
 何故、そんなにナーバスッ。

 何故、そんなに後ろ向きっ。

 仕事中はそんな姿見たことないんですけどっ。

 まさか、あの姉に本気なんですかっ。

 そもそもあなたとでは、釣り合ってない気がするのにっ!?

 これが恋というものなのだろうか――。

 恋って、ほんとうに条件とかどうでもいいんだな、と来斗は感心していた。