ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「やはり、商品が話題になるって大事ですよね」

「……流行ってないのか、この店は」

 まあ、ランプの店とか、ピンポイントに絞りすぎだよな、と思ったとき。

 あかりが斜め後ろに吊るしてある、中世のカンテラみたいなものを見ながら呟いた。

「賞味期限10分のランプとか」

「それ、壊れてるだろ。
 賞味しないし……」

 そのあと、あかりと少し店の話をした。

 やはり、売上は(かんば)しくないようだった。

「店の名前、変えましょうかね?」

 渋い顔であかりは言う。

「『雑貨とランプの店』とか。
 まあ、実際のところ、ついでに置いてる雑貨の方がよく売れてますしね。

 最近、売れた中で、一番高かったの、ランプに添えたつもりのスーツケースでしたよ」

 ははは……とあかりは乾いた笑いを浮かべる。