ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 ……見ててやるとは言ったものの、子どもの相手とかどうすれば、
と思った瞬間、日向は走り出していた。

 子どもの動き、唐突すぎるっ、と慌てて青葉は日向の後を追う。

 日向は扉を開けて、外に出た。

 えっ? と振り返ったあかりに、
「大丈夫だっ」
と青葉は叫ぶ。

 あかりより、自分の方が足が速そうだったからだ。

 だが、外に出たところで、日向は立ち止まっていた。

「せんせー」
と若い男の人の足に抱きついていっている。

 いきなり、足をつかまれた男は、おおっとっ、とよろけていた。

 身なりのいいその男は、日向に気づき、抱き上げる。

「おっ、日向くんじゃないかー。
 こんなところでどうしたー。

 ママは?」
と訊いている。

「ママ、誰?」

 先生と呼ばれたその男は、あ~、しまった、という顔をし、
「真希絵さんは?」
と言いかえていた。

「まあちゃん帰ったー。
 おねーちゃんといるー」