ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 この間は三輪車に乗っていたが、今日は走っているらしい。

 後ろから慌てたように、女性が追いかけていた。

「あ、お母さんっ。
 まずいっ。
 隠れてくださいっ」
と言われ、

 いや、何故っ!?
と思った瞬間、あかりに頭を押さえつけられていた。

「隠れないと、私と結婚させられますよっ。
 うちの母にっ」

 どんな親だっ。

 適齢期の娘に近寄った若い男を、今だっ、とばかりに捕らえて(めあわ)せる、女郎蜘蛛みたいな母親が頭に浮かんだ。

 いや、ちらと見えたあかりの母は、色白で、ほんわりした感じの人だったのだが。