「今度は最初からずっと一緒にいるよ。
 来斗たち見ててうらやましかったんだ。

 俺も生まれる前からずっと日向を見ていたかった――」

「青葉さん」

 日向が後ろ向きで変身している隙をぬって、青葉さんが軽くキスしてくる。

「父上ー、少し字が書けるようになったよっ」
と日向はいきなり、走ってくると、真っ白な日向日記の表紙の上にぐしゃぐしゃとクレヨンで書きはじめる。

「……呪いのなにかみたいな字だな」
と読めないそれを見て青葉さんが笑う。

「もう少ししたら、日向も自分で日記書けるようになると思いますよ」
と私も笑うと、

「じゃあ、お前たち二人に日記買ってやろう」

 そう言い、青葉さんは飛びついてきた日向も一緒に抱き上げた――。