「孔子の好みはマッチョでしょ?
 なんで華奢な美少年とか描くのよ」

「全部マッチョしか出なかったら、すごい(かたよ)った漫画になるじゃん」
と穂月と揉めている途中で、青葉さんがやってきた。

 お昼とか時間があったら、隙あらば、あかりの顔を見に来るらしい。

 いつまでもラブラブだな。

 こんな旦那と結婚したい。

 こんないつまでも愛してくれる旦那と。

 こんないつまでも愛してくれる、筋骨隆々とした旦那と。

 こんないつまでも愛してくれる筋骨隆々とした旦那の腕に、子どものように、ぶら下がってみたい――。

 段々、欲望が増えていきながら、青葉さんに訊いた。

「そういえば、大吾さんはお元気ですか」