無表情すぎて、美人すぎて、ちょっと怖い気もする嫁だけど。

 なんかいい子な気がする。

 ……うん。
 そもそも、こんな来斗を好きでいてくれるんだから、きっといい子だわ。

 あかりが少し目立つようになってきたカンナさんのお腹を見ながら言う。

「この子、日向と三つ違いくらいになるのかな?」

 小学校とか、中高一貫校とかだったら、同じ学校に通うようになるかもね、と笑うあかりに、来斗が言う。

「そういえば、この近くにあるよね、中高一貫校」

「一緒にそこ通って。
 帰りにうち寄って、ちょっと占いして帰ったりすればいいよね」
と言うあかりに、

「ちょっとお茶飲んでじゃないのか、そこは」
と青葉さんが突っ込む。

 そこで私は気がついた。

「あら、あの角のおじいさん人形いないじゃない」