母親や真希絵さんは、最後に堀様に握手を求めていた。

「ほら、あかりさんもお願いしたら?」
とうちの親に促されながら、あかりは恥ずかしそうに堀様に握手してもらっていた。

 それを見ていたら、我慢できなくなり、

「堀様っ」
と俺は二人の間に割り込むように叫んだ。

「俺とも握手してくださいっ」

 全員が、ライバルが増えた……という顔で俺を見る。