ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「また……」

 また適当なこと言うつもりですね、と言おうとしたが、青葉は、

「いや、今度はたぶん、本当だ」
と言う。

「オーロラを見に行く前、お前に双眼鏡を買ってやって、フィンランドの夜空を見せた。

 そしたら、お前は言ったんだ。

『青葉さん、すごいですね。
 フィンランドの月って、二つになったりするんですね』
と。

 お前は何故、フィンランドの月は二つに見えたりするのか、一生懸命、可愛く考察していたが。

 ……あれ、お前の双眼鏡の持ち方に問題があっただけだからな」

「お、おかしいと思ってたんですよっ。
 じゃあ、言ってくださいよっ」
とあかりが切れると、

「お、やっぱり、ほんとの記憶だったか」
と青葉は笑う。

「じゃあ、早くこうすればよかったな」
と言って、青葉は、あかりの額にキスしてきた。

「昔のように、こんなにもお前の近くに来れたから、思い出せたのかもしれないな」