滋子と日向を真希絵の許に送ったあと、青葉が言った。
「これから何処で暮らす?」
「え?」
「だって、うちの親ももう折れてるし。
お前も向こうに残らず、俺のところに帰ってきてくれたし。
もう親子三人で暮らしてもいいんじゃないのか?」
ほら、と青葉がちょっと笑って言う。
「日向の下の子も作らないといけないし。
……なんだ、俺が以前の記憶を取り戻してないことが気になるのか?」
いえ、そういうわけではないですよ。
いきなり一緒に暮らそうとか言われて、照れて戸惑ってるだけですよ……とあかりが思ったとき、青葉が言った。
「いや、……なんか思い出してきたぞ」
「え?」
「俺のスマホは事故のときに失われてしまったが。
確か、あの中には、半目のお前の写真がいっぱいあった……」
何故、それをっ、とあかりは驚く。
ほんとうにいきなり記憶が戻ったのだろうか。



