ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 

 二人は目の前にあるファミレスに入った。

 寿々花は滅多にファミレスには入らないようで、出てきたパスタを食べながら、

「あら、意外と美味しいじゃない」
と感心していた。

「この値段で、こんな料理が出せるなんて。
 ……一体、なにが入っているのかしら……」
と不安そうな顔をする。

「す、寿々花さん、あの、店員さんが横に……」

 隣のテーブルに料理を運んできていた男の店員さんが、苦笑いしてこちらを見ていた。

「うん、美味しいわ」
ともう一度、言った寿々花はその店員に、

「最高ね。
 シェフを呼んでちょうだい」
と言った。

 えっ? はっ? と慌てた店員に真顔で、
「冗談よ」
と言う。

 店員は、はははは……と乾いた笑いを浮かべていた。

 ……冗談とか言うんですね、寿々花さん。