ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 そんな嶺太郎もあかりには、心を開いていた。

 ……たぶん、大人になりきれていないからだろう。

 彼の心のエリアでは、私は子供に分類されてるな、と会うたび、にこにこして頭を撫でてくれる嶺太郎を思い出しながら、あかりは思う。

 だから、嶺太郎さんが、私の婿になるとかないと思うんだけど……。

 待てよ。
 ということは、嶺太郎さんが気を許している堀様も子どもっぽいのかな、と思ったとき、

「嶺太郎なら気心も知れている。
 きっと良い夫婦になるだろう」
と陽平が言ったが、青葉は言う。

「あかりの好みは、嶺太郎さんの友だちの堀様の方ですよ」

「そうか。
 では、その堀様を手配しよう」

「いえ、そんなことしても無駄です」

 青葉は陽平を見据えて言う。

「……なるほど」
と陽平は頷いた。

「お前たちの愛の前には、その堀様とやらでも歯が立たないと言うのか」

 いや、おじいさまにそんな風に言われると照れるんですけど、とあかりが思ったとき、青葉が言った。